109906 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

地球は暴走温室効果の瀬戸際

地球は暴走温室効果の瀬戸際

新文明建設に至る道「その1」





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
★☆  目次  ★☆

(4章)新文明建設に至る道「その1」
1.文明社会は人類史的な大転換点
2.全ての文明の問題は金に辿り付く。
3.新文明は自給自足を原則とする社会。
4.江戸時代が新しい文明のモデル。
5.バイオコミニティとは私が提唱する、理論上の都市の概念で、人類が進むべき究極の都市と文明の在り方であります。
6.バイオコミニティはスペースコロニーを地上に建設する事。
7.その地域の特性に合わせた、手工業的生産手段と地域的自給自足経済の復活。
8.現代文明の恩恵をも受けつつ、文明の流れを逆転させる。
9.自給自足出来ない商品は、グローバルな市場から調達。
10.一つの国や一つの都市の中にも、社会主義的な社会と資本主義的な社会が並存する社会となる。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

★☆  本文  ★☆

(4章)新文明に至る道「その1」

1.文明社会は人類史的な大転換点

★人類社会は今、進化の袋小路に入っており、大きな転換点にきております。この大転換に失敗するなら、文明の滅亡そして、人類の生存さえ危うくなるかも知れません。私はこの二十一世紀は、文明誕生以来の人類史においても、一度か二度しかない大転換点であると認識しております。今世界中で起きている社会や経済的な混乱は、その波の一つの波に過ぎません。これからの一世紀にやって来ると考えられる社会的な混乱の波について箇条書きすると。


★リン鉱石枯渇の問題、中国インド、における地下水の枯渇、土壌汚染、塩害や砂漠化による耕地の減少による食料の大幅な減産、環境破壊と文明の維持に欠かせないレアメタルや石油など地下資源の枯渇。

★各国の治安の悪化や先進国特に、日本人に顕著に見られる若者の生命力の喪失と、超高齢化社会。

★これらの問題は、これまで政治家や官僚が行って来た対処法、つまり問題を個別に分割、分析し、問題に対処する手法では解決する事は出来ません。これら諸問題の本質にまで遡らなければ、その対処法を見つける事は出来ないのです。

★人類が此処の対処を誤れば、人類社会全体が大混乱に陥る可能性があります。これからの数十年は日本の社会は明治維新以上に、政治家先生方の真の力量が試される時代であり、政治を司る者は、未来への明確なビジョンと大戦略をもち、市民を導く覚悟が必要になります。もし私がこれから提案するビジョンがついて、少しでも先生方の参考になるなら、この無能な私の人生も意味がある。

2.全ての文明の問題は金に辿り付く。
★現代文明の諸問題の本質は、人々の生存本能を刺激し、退蔵と無限の増殖へと駆り立てる、現在のお金が持っている、強力な自己組織化能力が生み出すものです。
環境破壊と汚染等の、文明の否定的現象の根元となっている現在の都市の形は、お金が持つ自己組織化能力が、必然的に生み出したものです。
人々は仕事と金を求めて都市に集まり都市は巨大化してゆく。そして人々を大地から切り離し、金が無くては一日も生活できず、都市から離れる事も出来ない状態に追い込まれる。その結果として都市周辺における、環境の汚染と環境の破壊、治安の悪化などの都市問題が同時進行で進んで行くのです。
お金が持つ魔力が、自分本意な行動や犯罪を引き起こし、人々を限りの無い競争と欲望に駆り立てる。それは現在の通貨制度のシステムの、本質的な不完全さがその根底にあるのです。新たに現在の通貨システムを補完する、通貨の循環システムと、精神性を持った社会制度を構築する必要がある。


現代文明の諸問題を解決するためには、もう新しい形の文明を興すしか有りません。


3.新文明は自給自足を原則とする社会。

★新文明を建設するという事は、これは日本が目指すべき社会の形を、地域的に自給自足が可能な社会に変えてゆく事なんです。衣食住エネルギーそして教育や福祉など人間が生きるのに必要な部分を、各国各地域で自給自足の社会維持しつつ同時に、グローバルな、資本主義的経済も並存させてゆく、社会の建設する事なんです。

4.江戸時代が新しい文明のモデル。

★実はその文明はモデルが存在しており、私達の祖先が江戸時代に、それを既に建設していたのです。日本は江戸時代に徳川幕府による封建制もと300余藩に分かれて地域的な自給自足の経済を営んでおりました。衣食住における自給自足、そして経済的自立が達成されない無いと、極端の場合には幕府から藩の取り潰し処分も有ったらしい。

★現在の社会ではどんな大国でも、第二次世界大戦の反省を踏まえて、経済、貿易の自由化の観点から、一国における完全な自給自足は、不可能な社会になっております。ただアメリカやECやロシアや中国等は、その気になれば、現在の経済体制のままでも、自給自足が可能な国家に戻る事は可能でしょう。しかしわが国は資源の制約から、現在の経済体制の下での、自給自足は不可能でしょう。しかし私が提唱する形の文明なら、資源の無いわが国でもそれが可能になります。


5.バイオコミニティとは私が提唱する、理論上の都市の概念で、人類が進むべき究極の都市と文明の在り方であります。

★この都市は限りなく生命体に近く、都市を構成する、山や川そして森林や田畑、そこに生きる人や家畜、食料としての多数の植物や、微生物から樹木に至るまで、そして都市を構成する、ロボットや建物や機械類等、それらは完全に閉じられた物質循環系を構成し、外界からの物資に依存しない都市のシステムです。この都市は、資源とエネルギーを、外部から与えられれば、自ら自身を複製する能力を持つ。

★この都市の人口は五千人から十万人程度の、市町村くらいの規模の人口で構成される事になります。ここに住む人々は生活のほとんどを、このコミニティ内で過ごす事になる。この物質的に独立した都市が集まってバイオポリスを構成を構成する。このこの都市のシステムは、国土が狭く人口の多い日本はもちろん、シンガポールのような都市国家も、食料や各種の資源を自給する事が可能になる。

6.バイオコミニティはスペースコロニーを地上に建設する事。

★このシステムを世界に建設をする事で、アメリカやブラジルのような、広大な牧場も農地も不要になり、元の森林に戻す事が出来る。したがって各種の生命の絶滅を止め、温暖化の問題や、人口爆発や環境汚染や、都市における過密と地方における過疎の問題、犯罪の増加等の、現代文明が抱える一切の問題を、解決する事が可能になる。
これは覆いの無い、スペースコロニーを、この地上に建設する事に他ならない。もちろん宇宙に出れば本来のスペースコロニーとなる。私は人類における新たな進化は、人の脳等の身体機能における進化ではなく、人類の都市と、社会構造における進化であると考えております。

7.その地域の特性に合わせた、手工業的生産手段と地域的自給自足経済の復活。

★ただ人類の社会がこの形の社会になるには、百年から二百年以上の歳月を必要とするでしょう。実際その様な都市が建設可能かどうかも解りません。それに至る前段階として、江戸時代のような、地域的な自給自足の都市と社会を、建設する必要があるのです。これなら現在の私達の技術でも十分可能です。
大都市への人口の集中と大量生産、大量消費を根源とする代物質文明の危機は、江戸時代のような自給自足の社会を建設し、都市への人口の集中の回避そして、その地域や大地に根ざした手工業的生産手段と、地域的な自給自足経済の復活によって、回避する事が可能です。

8.現代文明の恩恵をも受けつつ、文明の流れを逆転させる。

★これは言うまでもなく、これまでの文明の流れを逆転させる事になります。ただ私が考える文明の形は、単に現代文明の成果を全て否定して江戸時代のような、自給自足の社会を目指すのでなく、現代文明の恩恵をも受けつつ、自給自足経済の社会への道を歩む社会になります。

9.自給自足出来ない商品は、グローバルな市場から調達。

★これまで生存競争が資本主義の社会の原則でありました。非効率や社会正義に反する者は、当然淘汰されるべきでありますが、自由な競争に全ての商品を、無原則に自由競争に任せるのでなく、各国各地域において、人が生きるのに必要な、基本的な部分を自給自足しつつ、手工業的生産手段では生産が不可能な商品についてはグローバルな市場から調達する事が可能な経済体制を確立する事なのです。

10.一つの国や一つの都市の中にも、社会主義的な社会と資本主義的な社会が並存する社会となる。

★この様な社会においては、十万人以下の小都市と、中規模あるいは大都市では別の社会原理が働きます。小都市では社会主義的な原則が優先され、中規模あるいは大都市あるいは大都市の衛生都市では資本主義的原則が優先される社会となります。これらの都市は、世界的規模のグローバル経済のシステムに組み込まれ、小都市の様な自給自足の原則は無く、自由な価格競争の原理が優先されます。

★現在の社会制度では中規模あるいは大都市あるいは大都市の衛生都市では、資本主義的な社会制度は、成り立つが、小規模の都市では都市へ向かう資本の流れと、都市から還流する資本の流れがつり合わず、資本循環が十分に機能しない。それを可能ならしめる手段としての相対通貨制度であり、喜捨という制度を、資本市場に取り入れたネットコミニティなのです。一つの国や地域の中に、あるいは一つの都市の社会階層の中にも、社会主義的な社会と資本主義的な社会が並存する社会となります。これが私が提唱する文明の形です。




© Rakuten Group, Inc.